「……陽呂は余裕なんだと思ってた」
「は? 俺が?」
クッションごと頷いた私に
「余裕なんてないよ。
いつも断られんじゃないかって思って……」
ほんのり染まった頬に手をあて、横目で私を見つめる。
そんな陽呂を見て、つい笑ってしまった。
「おまっ、笑うなっ!」
「だって陽呂、顔赤い」
「ふんっ。……何だよ。
やっぱ心菜の方が余裕じゃねーか」
拗ねた陽呂は、そっぽを向いてしまう。
余裕なんてないよ、陽呂。
私なんて、もっとドキドキしてる。
でも陽呂が意地悪ばっかりするから悪いんだよ。
「陽呂ー?」
「あぁ?」
不機嫌な声で返事した陽呂の頬に、そっとキスをした。
「ずっとドキドキ出来る夫婦がいいよね」
「……」
口をパクパクさせながら真っ赤になった陽呂を見て、結婚して4年経っても好きって気持ちって溢れ出すんだと知った、休日。

