「朝まで雑誌読むんじゃなかったの?」


そんなとこ、ツイてくんじゃねーよ。

つーか、その前に。
あんな質問され続けて心菜が持つのかよ。

追い込んだはずの俺が心配してどーすんだよ。

心菜のことだから何も考えずに言ってんだろーけどさ。
本当、心菜には敵わない。


「俺が……我慢の限界」


押し倒してるのに、押し倒されてる気分。

そんな俺の頬に両手を伸ばし


「我慢してたの?」


って、こいつはっ!

小さく出た溜息と同時に素直に頷いた。


「じゃあ……私と一緒だね?」


目を丸くする俺に、『ん?』って首を傾げた心菜。

……駄目だ。