早く電話切って欲しいんだけど。
そうは思いつつも、
人の話を盗み聞きするのはよくないよな。
とか思いつつも、
その場から動けない俺は、やっと話の内容が掴めた。
「この本、全然駄目だよ。
試しても陽呂Hしてくんないもん……」
まさか、心菜の口からそんな言葉が出るなんて。
この本って、さっき心菜の部屋で見つけた、あの雑誌のことだ。
心菜、俺としたかったって、こと?
絶対聞いちゃいけない話を聞いたような気がして、そこから離れようとした俺に追い討ちをかける。
「陽呂ってH嫌いなのかな?」
なっ!?
聞いてるこっちが恥ずかしくなった。
「私だから、したくないとか?」
いやいや。
あえて言うなら……H好きなんですけどね。
それに……心菜とだからしたいんですけど。
「だって週1回すればいい方なんだよ?」
週1回って……おい、何言ってんだよ!
「え? 私はいつもイクけど」
ぬぁ!?
どこまで話す気だよ、心菜!!!

