「な、何で?」

「だって、私もむかついたもん。陽呂が女の子に囲まれてて」


今の絶対言わなきゃ良かった。って思ったのは言ってすぐの事だったけど。

だけど素直になろうって思ったとこだったし。

でもでも。


「へぇ~? 心菜、ヤキモチ妬いてたんだぁ~?」


この悪戯に微笑む人は誰でしょう?


陽呂の背中に回した腕の力を緩めながら、


「陽呂だって同じだったくせに……」


そう頬を膨らませると


「心菜、可愛い」


って、低い声で耳元に囁くなんて。

そ、そんなのセコイよー!



愛未が夜ご飯を誘いに来るまで陽呂は離してくれなかった。


体中につけられた真っ赤なキスマークのせいで次の日もプールに入ることが出来なかった。

ってか、この水着、結局来年まで披露出来ない。

それよりも来年になったら新作欲しくなっちゃうじゃん!


やっぱり陽呂の馬鹿ー!



【ヒロココ第三弾に続く☆】