プールから少し離れた人気の少ない場所へ移動した。
ベンチに着いた時には、またさっきと同じように皆の遊ぶ声が聞こえ出していた。
あの一瞬の静けさが、死ぬほど恥ずかしかったよー。
「だから! 1人は駄目って言っただろーが」
ベンチに座って俯いてた私の頭上から聞こえた声。
見上げるとベンチの横の壁に、もたれながら私を睨んでる陽呂。
「な、何が?」
さっきの陽呂も聞いてたよね?
また恥ずかしさが込上げてきて、俯いた。
「あんな、だせぇ注意されて恥ずかしくねぇの?」
何よ。
そんな言い方しなくても、いいじゃない!
と思って、見上げて陽呂を睨んだけど……あまりに陽呂の冷たい目に負けてしまった。

