雑誌でしか見たことのなかった大きなプールは、実際見ると想像してたよりも大きくて入る前からワクワクしてしまう。
それは一緒に来た皆が同じで、あちらこちらからの歓声が聞こえてくる。
そんな中、愛未は、勿論……
「林君ー! あれ一緒に乗ろ~」
って、どこまでもベタベタ。
さすがバカップルと呼ばれるだけあるわ。
林君の前では甘えたなくせに、私には『陽呂君と遊びなさい』って恐い顔で言って放置しちゃうし。
愛未の二重人格め!
そんな私は、愛未を見送り。
大きなプールに未だ入る事もなく。
プールによくある白い椅子に座ってボーっと…してるだけ。
でも何故か、自然と陽呂を探していた。
一際キャーキャー甲高い声の中に陽呂の姿はあって、しかも凄く楽しそうに笑ってる。
何なの、あれ。

