ベッドの上で一人バタバタとする心菜に


「どうしたんですか?」


と、わざとらしく近寄る。


余りにも、しつこくやってたら


「陽呂ぉ?」


と低い声を出す心菜。


あ、さすがにヤバイ。

また怒られそうになった俺は素直に立ち上がり、バスルームへと戻ろうとしたのに。

寝室のドアを開ける瞬間、振り返った俺の目に寂しそうに俺を見つめる心菜が映ったから。


んな顔してんじゃねーよ。

自分から服って言ったくせに。


んっと恥ずかしがりやで、気が強くて、負けず嫌いなくせに……寂しがりやなんだから♪


「ちょっ、陽呂?」


再び近付く俺に戸惑う心菜の腕を掴み、ちょっと強引に深いキス。


時折、漏れる声が俺の理性を奪っていく。


「服……今から脱ぐし、いらなくね?」


そう耳元で囁くと、


「バカ……」


顔を真っ赤にした心菜からの返事。


こんな時の“バカ”は俺的にOKて意味で。

心菜をゆっくり押し倒す途中、ランプの明かりをカチッと消した。