「……心菜は妊婦なんだぞ?
わかってる!?
愛姫も、やって欲しいなら、ちゃんと自分で言わなきゃ駄目だろ?」
この2人には本当参る。
グルグルをいっぱいして欲しいって言う愛姫に、心菜が
『ママがしてるのを見たら、絶対パパ沢山してくれるよ』
って言ったらしい。
確かに、グルグルは疲れるし、
『〇回だけな?』
って回数決めてしてるよ?
だからって、もうすぐ予定日の妊婦がしちゃ駄目だろ?
んっとに。
ブツブツ言う俺に、心菜は笑って謝る。
「笑い事じゃねぇってば」
「もう、ごめんって言ってるんだからいいじゃない。
陽呂は心配し過ぎなのよっ」
そんな言い合いをしている俺達のそばに来た愛姫が見上げていた。
「ん、愛姫?」
「ぱぱぁ」
手招きをするから腰を屈め、愛姫の視線に合わせる。