「まさか……。まだ。とかないよねぇ?」
「は!? な、な、な、何言ってんの? 愛未!」
「え? その反応は、まさかまだシテないの!?」
真っ赤になって俯く心菜に、愛未さんは口を開けて驚いている。
「もうっ! 愛未の馬鹿!」
逃げるように部屋に入った心菜を愛未さんと沙耶が後を追った。
……おい!
この状況で放置かよ。
ソファには、楽しそうに座っている林。
その隣では、笑いを堪えてる柏原。
はぁー……。
もう溜息しか出ねぇつぅの。
買い物した荷物も俺がキッチンに運んで。
冷蔵庫にも入れて。
挙句、料理まで始めようとしてる。
「どこが亭主関白なの?」とか、そろそろ疑問わく頃なんじゃねーの?
まぁ…もういいけど。

