四月十五日、わたしは生まれた。

 

 まだ名の無いわたし。



 目の前には母親の乳首・・・・



 そうか、わたしは『犬』だ―――!!



 しかしここまで考え付くのに時間がかかってしまった。


 
 普通では絶対に深く考えないことが重要だ。


  
 なぜなら、この世は弱肉強食の世界。


 いつも危険と隣り合わせのことを意識しなければいけない。


 あの日が来るまでは・・・・