「ん?どうしたんだよ?」


「へっ?なんでもないよ?」


「嘘つけ!俺には分かるんだぞ!
雪なにか隠ししてんだろ?」



帰り道、竜汰と帰り道を歩いていると
竜汰は、いつもと違う私の反応に
なにか気づいて質問してきていた。



「えーっと、…」



「雪、俺には言えないのかよ?」




竜汰が、ぐいと顔を近づけて
私の瞳を覗きこむ体制で
尋ねてきた。



…、バイトくらいなら
いってもいいよね?


実は。私は公立の高校だから、
バイトは、してはいけない。


ばれたら、退学とか停学とか…、
になる。

だから、一応、幼馴染みの
竜汰には言おうか迷っていたけど…、


うん、良いよね、竜汰は、
先生にばらしたりするようなひどいやつ
でも、ないし。



にこりと笑って
竜汰に教えることにした。



「―……というわけで、バイト1日だけ
することになったの!」




竜汰は、話を聞くと
不安そうな顔をした。



「?、何か不安なことあった?」


ちょっと驚いて
竜汰にそう言うと
竜汰は、


「それは、不安だ…」


と一言漏らした。