「バイト手伝ってくれない!?お願い!」


高校の放課後、親友の亜美にこういわれたのが、
バイトをするきっかけだった。


「へっ?私?」



「そうなの、一日だけだから、ダメかな?」



亜美は、必死に手を合わせている。


……、うっ。亜美がなんだか可愛そうに見えちゃう!


「いいよ、亜美のためなら♪」



「やったー♪雪すきー♪」



抱き付いてくる亜美を抱き締めて
二人できゃっきゃっと騒ぎあった。



「で、どこで、何してるの?」



私が尋ねると亜美は、少し戸惑ってから、
メモ張にすらすらと住所をかいて
渡してきた。



「ここだよ!来週の土曜日に、来てね」


そして、さー、と教室をかけていった。



「……変な亜美…、どうしたんだろ?」



もう一度、メモを見返して首をかしげた。


ここにいったら、分かるのかな?


しばらく、考えていると
幼馴染みの竜汰がやってきたので、
学校を出ることにした。