神と妖

菱さんが刀を掴んで制止してくる。
だけど、菱さん。額に青筋見えるよ。あと、何で刃の方掴んでるの。怪我してるよ、指落ちるよ

これ以上菱さんに怪我させたくないので、刀を下ろす
それにほっとしたような顔のガングロ。それを見てガングロに駆け寄ってくるイソラ

「それで、イソラはどうなの?こいつと結婚したい?」

菱さんの血を振り落として、鞘に刀を納めながら聞く
すると、やけに真っ直ぐな瞳で見つめ返される

「初めはただの憧れでした。でも、四国に行って長い間一緒にいて、気付いたんです。好きだったんだって」

「....まぁ、あの時のお前はまさしくそれだったしな。何て言うの?恋する瞳?そんな瞳してたし」

今まで沈黙していた緋鷹が口を開いた