神と妖

じろりと睨まれたので咄嗟に別の方向を見る

だが、そんな細やかな抵抗虚しく、頭を掴まれて無理矢理顔を合わせられる。

「な・ん・で!あなたは厄介事を持ち込んでくるんですか!毎度毎度、何度同じことを私に言わせたら気が済むんですか!」

「ヒオ、痛い痛い痛い!あと顔近い!」

はっとした顔で、慌ててヒオが私から離れていく。
あー、痛かった

「お嬢様、あの人来ましたよ」

朝比奈に言われて上を見ると、あの集団が来ていた
そして、その集団の真ん中辺りから一人の男が降りてきた。イソラもついて来た

降りてきた男は、真っ黒な黒髪に褐色の肌。紺色の
着物の上に藍色の着物を羽織っていた。

奴の名前はクロガネ。四国を統べる神様で、私の嫌いな人物堂々の一位に輝く変人

「よう、邪魔するぜ。清ちゃん♪」