神と妖


少し行ったところで(地上では530kmくらい)目的の集団を見つけた。
先頭はやはりあいつではなく、あいつの部下・白虎のイソラだ。元々は私の家の者だが、あいつに惚れて向こうに行った。

そいつが慕う奴の下に居たいと言うなら、私は止めない。むしろ嬉しく思う。そいつが自分で決めた事だ。
まぁ、子の巣立ちを嬉しく思う親って感じか

イソラとは今も親交は続いている。まぁ、弟みたいな奴だから、可愛くて仕方ない。ブラコンではないがな

「イソラー!」

イソラに向かって思いっきり手を振る。すると向こうも気づいたらしく、嬉しそうに手を振っている
そして、後続を放置して凄い勢いでこっちに飛んで来た

「姉さん!お久しぶりです!お変わり無さそうで何よりです!」

「イソラも元気そうで良かった」