そして華那は昔のことから今のことまで全部話してくれた。



俺のことが好きだってこと


俺の記憶がなくなったこと



どうやって生きてきたか、とか全部。





辛かったんだな……
ごめんな、

今まで待たせて…




でも、これからは……、



「…俺も一つ華那に言わないといけないことがあるんだ」



「……なに?」

不安そうな顔するなよ…


ごめんな。華那。



「お前の、華那の気持ちはスッげー嬉かった。と言うか俺も好きだ」

嬉しそうな顔だなー。


そうだよ。


華那にはその顔がよく似合ってる。


でも……


「じゃ、じゃあ……」


「でも、華那。お前とは付き合えない」


今度は泣きそうな顔に…


華那にはいくら謝っても謝りきれないよな…


「…えっ!!な、なんでっ!?」