「ふぅ…」
今まで私の側に立っていた琴音が私の席の隣に座る。
「いい?私もね、蒼空のことが好きなの」
『…えっ!!?』
「…まぁでもフラれちゃったんだよね…」
琴音が座ったまま伸びをする。
「私、蒼空の幼馴染みなの。
んでさっきあんた…えっと華那が言ってた森にも行ったことがあるんだよ」
だから信じてくれたんだ…。
「そこで告白したんだ。
まだ小学生だったけど」
私は何も言わずただ聞いていた。
「そしたら、『俺にはもう好きな人がいるんだ。ゴメンな…。』だってさ、バッサリと断られたよ」
『そう、なんだ』
「ん、でも私はまだあいつのことが好き。この気持ちは変わらないし変えるつもりもないよ」
「だって自分が好きになったんだよ。
だから私は蒼空を好きになってよかったと思う。よかったじゃないな…。まだ好きは継続中だからね♪」
「だからさ、あんまり蒼空のこと放ってると私が取っちゃうから♪」



