それから何分かたったか…
『…あの…さ、先程は見苦しい姿を見せてしまってすいませんでしたっ!!』
そうやって女の子は頭をスッと下げる。
「いや、俺こそ気持ちに答えられなくてゴメンな」
『いえ、私、勇気だして先輩に告白して後悔はしてませんから。むしろしてよかったぐらいです♪』
「ん?なんでだ?俺は断ったのに…」
『それは残念でしたけど…でもまだ私がガンバればチャンスはあるってことですもんねっ♪』
「…そ、それは…」
いや、
だって小柄でロングでかわいいけどさっ!!
でも俺にはもう決めてるからな…
いやもしかしたら何かあるかも…
…っていやいやいやっ
それはないだろ!!
…俺って一人で何やってんだろ…
『だから私まだ頑張ってみますよ』
その言葉を後にして彼女は屋上を出ていった。
『あっ、私は柏木 実菜(かしわぎ みな)っていいます!』
「俺はーー」
大声で叫ぼうとしたのだが実菜から知ってますよー蒼空先輩♪と返ってきた。
まぁそりゃそうか。
にしても驚いたな。
まさかいきなりコクられるとは…
これで一生の恋愛運使ったんじゃないか…
それにしても、
今日、華那遅いなー……



