俺と雄斗は澄みわたった空の下で、

男二人で寝ていた。



前髪をくすぐる風が心地よい。


気持ちよく寝れそうだ。



『なぁ蒼空、お前華那さんとどうなってんの?』


「…なっ!!」


一気に眠気が覚めた。


『だって最近蒼空、華那さんと一緒にいること多いからもう付き合ってるのかと』


「そんなわけないだろ…あんなにキレイな人だぞ?」


『それは関係ないんじゃないのか?大事なのはお前の気持ちだろ?』


「そうだな…」


「…俺は何故か華那が懐かしく感じるんだ。ずっと前から一緒にいたような、そんな気がするんだ」

雄斗は真剣に聞いてくれている。


…いいやつだよな、こいつ。


そう思いながら俺は続ける。

「そしてこれからも一緒にいる気がする。いや、一緒にいたいと思ってるんだ」


『つまりは好きってことだな?』


「…あぁ」



俺が話し終わるとそうか、と雄斗は立ち上がった。

『頑張れよ、応援してっから』


そのまま雄斗は屋上を跡にしちょうどチャイムが鳴った。



……もう1時間はサボるか。