妹に強制的に起こされた俺は嫌々ながら準備を進める。
制服を手に取り、適当に着て、ポケーとした顔とヒドイ寝癖を直すために洗面所へ向かう。
旨い朝ごはんを食べ、
相棒をカバンに入れ学校に向かった。
相棒というのは使い込んだ古いカメラだ。
俺は小さい頃から空を見るのが好きで、
父親のカメラを貰ったんだ。
父親はすでに死んでいるから受け継いだの方が正しいのだろうか?。
「んじゃ、行ってくるな」
今は夏休みなので妹は留守番だ。
俺は写真部所属+課外なので学校に行かなければならない。
「ん、行ってらっしゃい、今日は帰り何時ぐらい?」
「5時には帰るわ」
蒼空は閉まった扉の向こうで言った。



