「えっ、いいよ迷惑だよ」
だから、思いっきり断ってやった。

「いいって、さっき俺ん家から近いって分かったし、それに迷惑じゃないし」

今は、蒼空といたいようでいたくないの!

「まぁついでにって考えなよ」
ポンっと頭に蒼空の手が乗る。

「…えっと、じゃあお願い、しようかな…」

結局、私はそれで負けたのだった。


そして蒼空が送ってくれた後、あの頃を思い出すことになった。