「ほわぁ…」

蒼空が取ってくれたクマさん……
嬉しい♪

何か蒼空が私のことじっと見てくる。
そんな見つめられると……
顔が熱くなるじゃん。

だからクマさんでガードっ!

「おうおう、お二人さん仲がとてもよろしいようで」

「ん?なんだ琴音か…」
ん?誰だろ?この人?

蒼空の友達かな…?

……それとも恋人っ!
そんなわけないか。

「人を見てなんだとはなによ。それよりあんたたち昨日からやけに仲がいいけど何、付き合ってるの?」

小言で話しているのか、よく聴こえない。
何、話してるんだろ?
気になるなぁ。

「ば、バカっ。そんなわけないだろっ!」
おぉ、ビックリした~。
いきなり大きな蒼空の声がした。

「でも蒼空顔赤いよー」
本当だ。ちょっと赤いかも。何言われたんだろ?

「そ、そんなことないっ」

「ははっ、まぁ頑張りなよ」
そうして琴音?という人は蒼空に手を振りながら帰っていった。


「あっ、そうそう」
一度、帰りかけたが戻ってきた。

「あんたも頑張んなよ。早く捕まえるなら捕まえないとねっ♪
あいつモテるからさ」
「えっ?」
それじゃあね、と今度こそ外へと出ていった。