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一時の沈黙が流れる。
だかそれは明星の大きなため息によって壊される。
「はァ~。分かんないかな。私は蒼空にぃから、まだ私が一番聞きたい言葉を聞いてないの 」
明星の表情が少し和らぐ。
俺から聞きたい言葉?
明星は頭を傾げる蒼空を見てもう一度ため息をついた。
「悪いことをしたときに言う言葉をまだ私は聞いてないのッ」
そこまで言われてようやく分かった。
バカだな、俺。こんなことも分かんないなんて。
「明星、遅くなってゴメン」
本当、兄失格だよ……。
「ゴメンが遅くなってゴメン」
「もういいわよ。何回もゴメンゴメン言わなくて、もう許してあげるから」
最後にもう一度ため息。
でもこれは悪いため息でないことは蒼空には分かった。
「でも今回は私がヒント出したんだからねッ」
明星は頬を少し膨らませている。
「分かってるよ。ありがとな、明星」
俺はそっと明星の頭に手をやる。
「ちょっ、何で蒼空にいがお礼言うのっ!?うわっ!!頭撫でるなー!!」
明星は蒼空の手を振りほどく。
「だって明星が何も言ってくれなかったら一番重要なことに気ずかなかったわけだし、本当ありがとな」
よしよし。
「だから撫でるなー!!そんな笑顔見せるなぁー!!」
明星はそのまま走ってリビングへと駆け込んでいった。
これでいつもどうりに戻った、、のか??



