次の日。

私は早い時間に、

会社に向かった。

いつも通り、仕事をしていると、

秋山さんが入ってきた。

「飯島、もう大丈夫なのか?」


私に近づいて、顔を覗き込んだ。


「はい、心配おかけしました」

「そうか、よかったよ」

そう言って微笑んだ秋山さん。

・・・

私はこの優しい笑顔を、

奪ってしまうかもしれない。

でも、

ちゃんと言わなくちゃ。