オレは思わず秋山の胸ぐらを掴んだ。


「そんなの絶対許さない。

小春はオレのモノだ」


「彼女を傷つけてもですか?」


「傷つけたりなんかしない。

大事な人なんだから」


・・・

秋山がオレを少し睨んだ。


「決めるのは飯島です。

オレと行くか、社長の元に残るか」


そう言って、オレの手をそっとのけると、

「この書類、届けに行ってきます」

そう言って、秘書室を出ていった。