「こんなことをしても、

痛くもかゆくもない・・・

先手必勝・・・

小春はもう、オレのモノです」


何事もなかったように、

微笑んだ秀。

・・・

「そんなの、

お前の勝手だ・・・

小春は、お前なんかに渡さない」


そう言い放った俺は、

小春の手を引いて、

会場を出た。


・・・

この事で、

増々青木財閥と、

西園寺財閥の仲が、

こじれたことも知らず・・・