「で、本当なんですか?」

オレの勢いに、

少し押され気味だったが、

何とか答えてくれた。


「そうみたいですよ。

これから、会見が始まるんですよ。

大財閥の御曹司の婚約ですから、

いいネタになります」


笑顔で答えた。

・・・

オレの顔には、

笑顔は一切なかった。

・・・

会場を聞きだしたオレは、

その場に急いだ。