「気にするな。お茶こぼしたのはオレ。

スーツも代えはある」


そう言って微笑んだ。

「でも・・・」


申し訳なさそうな顔をすると、

雅也は私の頭を撫でた。


「大丈夫だから・・

それより、もう一度お茶頼んでいいかな?

のどが渇いてね?」


「・・・あ」


やっと私に笑顔が戻った。


「すぐに代えを持ってきますね」

私は、給湯室に向かった。

・・・

ヤバい。

顔が熱い・・・

頭なんて撫でるから・・・