目を開けると、右ではカナテが着替えていた。 「はえーな」 イヴァンも服を脱ぐ。 「イヴァンってさ、案外筋肉あるんだな」 カナテが、こっちを見て言った。 「へ?」 「ほら、この辺とか硬いじゃん」 カナテが、二の腕に触ってくる。 そりゃ、そうだろーな。 十歳のときから、五年間、ずっと盗賊やってたんだから。 パロの王だった父に反抗したかった。父は姉には優しいのに、自分には厳しかった。だが、やはり父のことは心配なのだろう。