「あー、もー!ここって、ホント、歩きにくいわねーっ!」 ティカは、胸の高さまである雪をかき分け、叫んだ。 身長、一六〇センチのティカでこうなのだ。 もし、ここにルナがいたら、彼女はほとんど雪に埋もれているだろう。彼女はティカより、十センチは背が低いから。 にしても、本当に東側は雪だらけだ。 雪をかき分けて歩くから、手の間隔は無くなって来るし、もう三時間近く歩いているから足も棒みたいだ。 それになにより、朝食を食べていないから、空腹。もう、ヘトヘトだ。 「ねー、休もうよー」