「ルナ、俺も行くよ!!」

 カナテが、ルナを追った。



 ルナは、自分の髪に、死んだ好きな奴の面影を見ていたのか…。


 面白くねぇな…。つか、何で俺、こんなショックなんだろ。


 もう、そいつが死んでるんなら、いいじゃねぇか。争わなくて、済むんだし。


 否、そうじゃねぇ。もう、そいつが死んでたって、

 ルナはそいつのことを一途に思ってんだ。

 それが、悔しいんだ…。