「今年の秋は、平年以上に寒いよ。春は、まだ暖かい方だったんだけど。特に明日からは風も強くなるそうだ」 そんなぁ…。 でも、これも一族のためだ。 「私、登ります」 「そっか。なら、服は丈が長い方をお勧めするよ。雪は、かなり深く積もってるから」 「あの、あなた、誰ですか…?」 「僕?羊飼いのエイダンだよ」 彼は、ニコッと笑って、店を出て行った。 ティカは、白いキトンを持ってカウンターに向かった。