鼻だけでなく、顔も赤くしたカナテが、ルナをやらしい目で見てる。


 …苛々する。


「ゲルブも、すげぇ恰好だな。けど、似合ってるぜ」

「ゲルブ、ワイルド〰」


 カナテとルナが、言った。ルナが言うんなら…いいや。


「ルナ、私を無視しないで」


 ティカが、ルナにデコピンした。

「ティカ、久しぶり〰」それから、首を傾げ。「あれ、イヴァンは?」

「実は、捜したけど見つからなくってよ。水晶宮についたときにはもういなかった」


 ルナの顔が、悲しそうになる。

 ンだよ…その顔。何か、嫌だ。