とりあえず、声の主を確かめねば。ゲルブは、声の主を見た。 「君、どっから来たの?名前は?」 ゲルブの腕に両手でしがみついたルナが、小声で。 「僕、ベイン。村から来たんだ」 見れば、小人だとすぐにわかった。 背は小柄なルナの腰くらいまで。か細い体つき。耳は小さな体とは対照的に大きく、先が尖っている。 ソフトボール大の大きな目が、闇の中で輝いている。 「村っていうと…あそこ?」 ベインはニシシと笑い、頷くと、 「こっちに道があるんだ」 そう言って歩いていく。