「難しそうだな」


 ゲルブは、隣のルナを見た。



 ルナはさっきから、目を閉じている。彼女の手からは、光が生まれていた。



「なれたら平気」



 ルナが言った。


 ふわ…。


 ふわわ…。


 よく見ると、光っているのは、あのとき咲いていた花と同じもの。

 やはり、アレは、ルナの仕業のようだ。


 ゲルブは、「おぉーい」と叫ぶのをやめ、ルナを見た。