ゲルブが手を伸ばしてくる。



「平気。…足手まといには、ならないから」



 ルナはゲルブの手を振り払った。




「そうか」



 …会話が止まる。


 さっき以上に気まずい。ルナは、溜息を吐いた。




「にしても、ここ長いね」

「え?」

「だって歩いても歩いても景色は変わらないでしょ?隣には岩壁、上は見えなくて、体は川の中にある。ずっとこの状態だよ」