RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~







 ゲルブは、思わず叫んだ。もしかしたら、これは水晶宮が見せる幻かもしれない。だが、この幸せは、幻だとは思えなかった。


「久しぶり、ゲルブ。…と君は…」

「ルナだよ、兄ィ。俺の仲間」


 兄はニコッと笑った。



「お前、やっぱ、面食いだな。けど、俺にはわかる。ゲルブ、いいこを選んだね」




 兄ィは、わかったのか…。

 やっぱ俺らは…



   唯一無二の兄弟だ。


 涙が、頬を伝う。