RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~








 怖いのか、ルナがしがみついてきた。


 だって、この声は…。


「兄ィ?」


 口にして、否定する。そんな筈ない。兄は死んだのだ。

 四年前に。



『そうだよ…』



 え?



 刹那、目の前にウェーブのかかった銀髪の少年—兄が立っていた。長い前髪が右目を隠している。右頬にはVの傷。

「兄ィ!」