ルナが不安げに。 やたら、水晶ばっかりで、不気味だ。歩きながら、ゲルブは兄のことを考えていた。 —大きくなったら、俺、兄ィと同じ剣闘士になるんだ!そんで、いつか、兄ィを追い越す!この傷に誓うから! 左頬につけた、✘の傷。 ゲルブは、頬に触れた。 その約束を果たす前に、兄は死んだ。 『…ゲルブなのかい?』 その声に、ゲルブはハッとした。 この声は…。