RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~









 ルナが不安げに。

 やたら、水晶ばっかりで、不気味だ。歩きながら、ゲルブは兄のことを考えていた。


—大きくなったら、俺、兄ィと同じ剣闘士になるんだ!そんで、いつか、兄ィを追い越す!この傷に誓うから!


 左頬につけた、✘の傷。

 ゲルブは、頬に触れた。

 その約束を果たす前に、兄は死んだ。



『…ゲルブなのかい?』



 その声に、ゲルブはハッとした。

 この声は…。