『そうだね…たしか、ギリシアから来たって言ってたよ。世界を救うためにはアラヌスの力が必要なんだ、とも。娘に協力してくれ、って』 あぁ…やっぱり。 ルナは涙をこらえる。 間違える筈のない、人物だった。 父さん…。 「あなたは、どこにいるの?会って話をしたいの。私も、世界を救いたい…!」 短い沈黙が、場を制す。 『いいだろう。目を閉じて僕のことを念じながら、そこのアーチまで歩いてごらん』