悲鳴を上げて振り向くと、アランがいた。 「よぉ!」 ルナは溜息を吐く。 「なぁんだ、ビックリしたぁ」 ルナが大げさに言っても、アランは怒らない。怒らなければ、何も言わない。 ただ、真剣な顔で、立っているだけだ。正確には、浮いている、というべきか。 「あの声…まさか、な」 ただ、そう呟いて。 「知ってるの?」 アランが頷く。