ここは、水晶の柱たちに囲まれた、恐ろしく狭い空間だった。


「一体、どこなんだろ」



 360度、全て水晶。


 あぁ、厄介だ。



『そこにいるのは、誰だ?』



 頭に直接響いてくる声に、ルナはハッとした。



「あなたは、誰なの?」


 そのとき、肩に何かが触れた。


 ルナはビクッと震える。


「きゃっっ!」