全身に走る激痛に、ゲルブは倒れた。 気力を振り絞り、刺さった剣を抜く。 が、六本を抜いたところで、体中が悲鳴を上げた。 「くっ」 体が、傾き、倒れた先にあった湖に、落ちていく—。 消えゆく意識の中、ゲルブはウェストポーチに手を伸ばした。 赤く染まったポーチから、ルナの落し物を出す。 結局、渡せなかったな…。 ゲルブは、それをポーチに戻した。 心臓の音と同時に、背中と胸の傷から血が出て行く。