何だか、ゲルブが変だ。
あのあと、何かあったのかな?
ルナは、自分の唇に無意識のうちに触れていた。
着替えるために入った小部屋で服を脱ぐ。
にしても、なぜこんなに傷が多いのかな、私の体。
ワニに噛まれた腹。肉が引きつっているのを見ると、もう治らないのだろう。
そして、胸の間と背中の全く同じ位置にある、引きつった痕。これは、イヴァンと出会ってすぐの夜にケガしたものだ。しかし、この後は、本来なら存在しない筈だった—。
※
「いつまで逃げるつもりだ?」
色黒で、長い金髪の青年がしたからルナを見上げて言った。
彼は、大鎌を持っている。
「俺の庭で逃げ切れた者などいない」



