「・・・とまあ、
この話は
ここで終わるわけだが」


ぼくはハッと
夢から覚めたように顔を上げると

目の前の机に当たっていたセピア色の光は
いつしか月の光に変わっていた。


「その後も・・・


工場が無くなった跡地で

ハックは毎日
チーズ・ケーキを焼いているよ」