翌日。

工場は朝から
最後の仕事かも
しれないと

職人みんなが
フル回転。

親方は親方で

「ここまで
がんばったのだから
ハックも皆も
十分だ。

とはいえ、ハック。

力をだせ。

自分が思う力を
だせりゃそれでいい」

とうのハックは。

昨晩の夜更かしか
何が理由か

「は・・・い・・・」と
応えるので
せいいっぱい。

肘でつついて
バーニー

「だ、大丈夫かい?」

ハックはこくんと
うなづいて

うつろな目のまま
いつもの持ち場へ
歩いていった。