ううんなんでもないよというように私 は首を横にふった。 「そっか亅 そう言うと時雨は私から離れていった 。 やっとみんな私の近くからいなくなっ た。さて、ここから逃げようかな。 私はみんなにバレないよう気配を消し て外に出た。 はぁ、私なんでこんな所に来ちゃった んだろう…。もう族には関わらないっ て決めたのにな。 もうここには二度と来ない。 そう決めて歩きだした瞬間、ある事を 思い出した。 ……バック部屋に忘れてきた。 仕方なくまた倉庫の中に入っていった 。