「ハル~、大丈夫?私も一緒に帰ろうか?」
「ううん。大丈夫だよっ!絵里ちゃんは部活頑張って!」
「…でも、」
「もう元気だもん!心配ご無用~」
「…そお?じゃー…部活行ってくるね?気を付けて帰りなよ?」
「うんっ、ありがとう絵里ちゃん!」
―放課後。
心配してくれる絵里ちゃんを部活に見送って、
帰宅部の私は学校を出た。
はぁ~…
今日は散々な一日だったなぁ。
谷川くんは、教室に戻ってこなかったから顔を合わせなかった。
そういう事はラッキーだといえばラッキーなんだけど…。
「は~…」
ため息ばっかりついてても意味ないよね!
私には、これから『バイト』がある。
バイトに集中しないとっ
「よぉし!」
私は気合を入れて、バイト先へ向かった。

