-プッシューー!!
「あれ?ハル赤くない?暑い?」
余計なことをリアルに思い出してしまって、
ヤカンみたいにプシューーッと体温があがった。
自分でも自覚できるくらいに。
「もう6月も終わるもんね。これから夏だし暑いよね~」
わかるわかる~とうんうん頷きながら、
絵里ちゃんが下敷きで私を仰いでくれた。
「あ、いや…その。暑くは、ないから大丈夫だよっ」
せっかく仰いでくれても、そういうので下がる熱さじゃないの。
もう…その、根本的に…っ、思考がっ…!
-プッシューー!!
「うわ、もっと赤くなってる!まじで大丈夫っ?保健室いく!?」
「だ、だだ大丈夫…。…時間が経ったら収まるから」
「おい荻野目。ムリすんなよ?」
村田までも心配してくれた。
うう…
収まれ思考~っ…!!

