冬の向日葵

「え~昴とクラス一緒~?」

私はわざとらしく肩を落とした。
そう言いつつも本当のところは
クラスに知ってる人がいることに
ほっとしたし嬉しかった。
まぁそんなこと昴本人には言わない。

「それはこっちのセリフ。」

昴は負けじと言い返してきた。
だけど昴からは
安堵の表情がうかがえる。
きっと私と同じような心境なのだろう。

「とか言って本当は嬉しいんでしょ?」

「…!!んなことはない!」

「昴は昔から人見知りだもんね~♪」

「うっ…お、お前だってそうだろ!!」

「うぐっ…。」

実際、人見知りのヒドい私は
咄嗟に言い返すことが出来なかった。
昴はというと満足気な…ドヤ顔。

(腹立つわ~~)